弾き方を考える
「今のここ、どう練習したら弾けるようになったの?!」
ピアノレッスンでは、直す時の声掛けがどうしても「こうよ」と訂正してしまうことが多いので、直された箇所の「弾き方を考えて(覚えながら)弾く」ことを伝えています。
例
ぶんぶんぶん
ト長調のポジションで
「ラシドラ ソーーー」と弾きたい時
1.まずは形を見つける
ラシド 上る形
ラシドうん で練習します
2.上ったら、最初の音に戻る
ラシドうん ラー
3.4拍に合わせてゆっくり弾く
ラ シ ド ラ
1 2 3 4
どんな曲についても、難しいところは分解して弾きますが、初心者はそれに加えて指を動かすことが難しいです。
ト長調のソのポジションなので、ラシドラは2342の指運指です。
2から始めた動きを最初のラに戻すことが一番の難関なのです。
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ピアノの蓋の上で指を動かしたり、戻るときは一つ飛ばしの幅になっていること、ラシドラと口に出したりして、何度も練習すると弾けるようになりました。
ここで聞きます。
「今のここ、どう練習したら弾けるようになったの?!」
音の掴み方は何でも良いです。
自分で弾いた動きを「把握」できているか、ここが重要です。
「2から上って一つ飛び(で弾く)」
「ラシドラって弾く」
「上ったら2に戻る」
「最初に戻る」
生徒それぞれに把握の仕方が違うことがわかります。
違うことはいいのです。
大事なのは「自分の指の動きを脳で把握して言語化出来たこと」が理解に繋がったことです。
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何度か練習したら感覚で弾けちゃう人もいると思います。
音で覚えた。
指の動き方で覚えた。
どちらもポイントは「覚える」ですね。
動きを把握して覚えて弾くと弾きやすいのです。
「弾き方を考えて(覚えながら)弾く」癖を付けておくと譜読みが早くなります。
難しいところほど、弾き方を「考える」時間を使ってあげてください。必ず弾きやすくなります。
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ニコニコ先生日記
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