織田信長と岡部又右衛門
信長が、自分専属の設計士兼大工の岡部又右衛門に
五重の塔、『安土城』の考案図を見せて建築をお願いする場面。
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信長「五重の天守が建てられるか?」
又右衛門「外から見れば五重でも、中の構造は六重になります。いや、安定させるためには地下蔵をつけて七重のほうがいいのか…」
信長「七重とは。気に入った、いよいよ面白い。」
又右衛門「しかしこれは…」
又右衛門は色々と考え始めた。
これだけの建築をやれといわれても、正直なところ、こればかりは建ててみないとわからない。
本当にこんなものが建てられるのか…
信長「設計図はこれから作れば良い。それよりもなによりも、七重の塔が建つかどうか。その一点を返事してくれ。」
又右衛門「建てましょう。」
「こんな面白い仕事、他人にやられたくはありません。」
信長「よく言った。それでこそ天下一の棟梁だ。」
・・・
ここで私が胸を打たれたのは、
“出来るか、出来ないか” ではなく、
“やりたいか、やりたくないか” の気持ちが大切、ということです。
そしてその気持ち、その発言、その行動が、クライアント(お客様)に信頼を与えるのだと確信しました。
☆
物事が進むには“やりたい”→“やろう”→“出来た” という順番があります。
最初から出来るか出来ないかを考えていても答えは出ません。
やってみないとわからないこともあるからです。
ピアノ教室を開いて
生徒が集まるのか集まらないのか、
やってみないとわからないことでした。
開くか開かないかで迷っていたら、
今の私はありませんでした。
今教室に通っている生徒さんは、います。
それが結果です。
やろうと決めたら結果を出すまでです。
☆
今回紹介した場面、私が好きになった場面のうちの一つです。
まだ50ページしか進んでいませんが
既に3箇所惹きつけられた場面に折り目を付けました。
本は時に、色々なことを教えてくれます。
そして確信させてくれます。
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ニコニコ先生日記
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