小説「火曜日の手紙」より、不妊症について
火曜日に図書館で借りてきたフランス小説です。
まったくシャレた話ではありませんでした。
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「火曜日の手紙」というのはそのままで、毎週火曜日に自分のところに手紙が届く、その内容とは、、という事でした。
物語自体はサスペンス的な感じなので、ここでは触れません。最初は内容を掴むのに苦労しましたが、途中からスッと話が入ってきます。
「不妊症」の女性について書かれているので、そのところだけを取り出して私の感想を書きたいと思います。
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幸い私は子どもが欲しくて(計画的ではあったが)子どもを授かることが出来ました。
結婚したら子どもが欲しいな〜から、結婚したから子どもを作るか、みたいな自然な成り行きだった様な、そうではなかった様な、、。
しかし、本に出てきた女性は子どもが欲しくても子どもを授かることが出来なかったのです。
時代はフランスとドイツが戦争をしていた1938年前後のこと。
フランスではたくさんの死者が出たので政府は出生率を上げるようにと、出産した女性には手当てを出すなど政策を打ち出しました。ノンフィクションかどうかは別として、そんな記事を毎日目にする彼女はとても辛く、子どもが出来ない自分を責めます。
不妊症なんて周囲には知られたくない恥ずかしいことだというのです。彼女はまだ二十歳ちょっとという年齢です。
そんな彼女の起こした行動とは、、
以上が物語の一部です。
「結婚した女性は子どもを産んで一人前」
小説にあった言葉ですが、もしかしたらこの発想は私の中にもあったと思います。
でも実際には私の周りにも不妊症だという人がいるし、私自身独身時代に検診を受けて、自分が子どもを産める体ということを証明してもらったくらい気にしていた事実があります。
それくらい、子どもを授かる奇跡の裏には深い真実があると思いました。
この本では、どんな時代でも女性が身ごもり、産むということはどういうことかが問われています。
出産を前に今一度振り返る事が出来て良かったです。
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ニコニコ先生日記
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