ピアノの部屋に入ってから弾くまで

さて今週は前回から引き続き、

ピアノ教室での “学び” についてお話ししていきます。
 
 
今回は、
ピアノ教室に来て、挨拶をし、上着を脱いで荷物をまとめて置きました。
↑の以降からです。
 
 
・楽譜を手提げ袋から出す
・ピアノ椅子に座る
・楽譜をピアノの譜面台に置く
 
 
実際にピアノを弾くまでにやる事はこれだけですね。
 
 
大人の方は3秒で終わります。
小学生でも5秒で終わるでしょう。
しかし年少さんはそうはいきません。
 
(※年長さんは慣れてくると10秒で行います。
年少さんと年長さん、この差がスゴイのです。)
 
 
 
ではここで、
やんちゃ!年少組の生徒さんの取り組み方を参考にお話しします。
 
 
〈年少さんの女の子に多い、おしゃべり〉
 
→ 一通り聞く、うなづく、返事をする。
→「手はキレイかな~?」
    「トイレは大丈夫〜?」と話を中断する。
→「行く」場合:  お手洗いに連れて行く。
     おしゃべりは続いててもOK
     ※教室でのトイレの使い方を学びます。
→「行かない」場合:  よし!じゃあピアノ始め
      るよ~♪と、すかさずおしゃべりに区切りを
      つける。
→促されて楽譜を取り出しピアノ椅子に座る。
 
 
 
〈年少さんの男の子に多い、ふらふら〜〉
 
お部屋に入るなり、力尽きたように床や待ち椅子に座り込んだり、倒れこんだり…
手提げ袋を持ったまま、ふらふら〜とお部屋中を歩いたり…
 
→「手を洗いに行きましょう!」強制的に
→「トイレに行きましょう!」強制的に
 
ふらふら〜な感じは変わらない事が多いですが、
 
 
→「さ、◯◯くん!ピアノの時間ね。
       今日はドリルからやってみよー!」先生が
       テンションを上げる
→ドリルで“お勉強の時間” を作る。
→やる気を向上させてから、ピアノに移る。
 
 
と、ここまででお判りのように
ピアノの椅子まで座るのにだいぶ時間を要します。
 
 
しかしここがポイントですが、
 
年少さんが30分まるまるお勉強に集中するのは困難です。
 
 
ピアノ教室に来て出来たことがあった!
◯◯が出来て褒められた!
先生がお母さんにも、◯◯ちゃん(くん)は◯◯が出来たと言っていた!
 
という、達成感が一つでもあれば上出来なのです^ ^
 
 
 
時には
「ピアノを弾きますか?やめますか?」とキリッと聞いたり、
時計を見せて「今長い針はここです。針がここに来るとピアノの時間が終わりです。
あれ!?もう、あと少しでピアノの時間が終わりだね??この曲はクリアして帰ろうね〜」と急かしたり、
 
ピアノに気を向かせる術を色々使います。
 
 
 
 
生徒さんの調子は毎回同じではありません。
 
大人の方でしたら教室に通うのは自らの意思なので、毎回のレッスンには自分で調子のコントロールをしてきていると思いますが、
小さなお子さんは強制的に教室に通っているようなものです。
 
講師としては、とにかくどこかしらで達成感を作ってあげることです。
これがまた次回のレッスンにつながるのです。
 
 
ピアノがスラスラ弾けるまでには時間がかかります。10年続けるなんてザラです。とても根気が要ります。
 
ピアノを上手く弾けるようになる為にピアノ教室に通う。を重点に考える大人の生徒さんとは対照に、
お子さんの習い事では、お家の外での接し方、教室での態度、姿勢を身につけられるのも、教室に通う大きな理由だと思います。
 
 
次回は、今回出てきた
やんちゃ年少さ組の男の子の初期の頃の取り組み方、取り組ませ方をピックアップしてお話ししていこうと思います。
 
 
 
長々とブログにお付き合いくださいましてありがとうございました^ ^
3連休の最終日。
良い休日を♪

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ニコニコ先生日記

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コンクリートで造られた球体@本厚木♯公園
何がモチーフなのだろか。